2013年5月19日に放送されたソフィアの第1話。現在、Youtubeで公開されている唯一の動画です。
この第1話ですが、実は最初の物語ではありません。
ソフィアが普通の女の子からプリンセスになる経緯を知りたい人は、0話に相当する「はじまりのものがたり」というお話を観ましょう。では改めて、第1話のあらすじと感想を紹介します。
あらすじ
ソフィアが住むエンチャンシア王国は、空飛ぶペガサスが馬車を引っ張ります。
そんなペガサスに人が乗って競争するペガサスダービー。ペガサスダービーにすっかり魅了されたソフィアは、ペガサス乗りの練習を見学に行くのですが。自分も乗りたい!という気持ちが出てきます。
ネタバレありの感想
この物語は、次の3つのメッセージが込められていると思います。
男女差別にとらわれない自由な考え方
「ペガサスに乗ることは、プリンセスがすることじゃない」
「女の子は舞踏会やダンスを楽しんで」とアンバーたちが説得しようとします。
男らしく女らしくという先入観にとらわれずに、やりたいことができないなんておかしいよ!
周りに笑われたり止められても、ソフィアは主張を曲げずに自分の考えをつらぬきます。
それが次第に周囲にも認められていきます。
頑張ればなんでもできる、あきらめないことの大切さ
みんなより手足や翼が小さいペガサスの「ミニマス」。
気弱な彼をソフィアは励まします。自分も何度も落馬しながら次第に乗りこなせるようになってきます。
最後には努力が実り、登れなかった塔を登りきり1位になります。後ろ向きだったミニマスは成長をとげていました。彼がもう1人の主人公ですね。
家族愛
家族愛も全体を通して描かれていました。
みんなソフィアがペガサスに乗ることに反対する中、ミランダは唯一「良い考えじゃない♪」と賛同してくれます。
親としてもこの考え方は参考にしたいですね。
ローランド2世は、あまり自分の意見がないのか柔軟なのか、ミランダに説得されてペガサスダービーに前向きになります。
ジェームズは、友達から冷やかされたときに言い放った次のセリフがカッコよすぎました。
「僕のことは好きなだけ笑ってもいい、でもソフィアのことを悪く言うな!」
そしてアンバーは「私が間違っていたわ、プリンセスでもペガサスダービーはやれるのね」
間違っていることを素直に認めて、伝えること。実は1番難しいことかもしれません。アンバーは途中でも「ケガをしたらどうするの?」と見かけによらず、良い子なんですよね。
ひねくれた大人のツッコミ
ここからはひねくれた大人視点でのツッコミをあえて入れてみます。私の本音というより、無理やり現実に置き換えるとこういう見方も出来るな〜という程度だと思ってください。
ディズニー作品のファンタジーに野暮な指摘なんていらない!という人は、見ない方がいいと思います。
冷静に考えてみればペガサスに乗って空を飛ぶなんてかなり危険ですよね。確かにみんなが止めたくなるのもわかります。一見、理解者に見える母ミランダ。結果オーライでしたが、なかなか大胆な正確なんですよね彼女。
現実に置き換えると、小学生の子供が生まれて初めてパラグライダーとかに乗るくらい危険ですよね。
練習中は何度も都合よくタイヤの上に落ちていたソフィアですが、大怪我どころか死んでいてもおかしくありませんね。
あとは、最後のレース、ソフィアは一度落馬したにもかかわらず、あっさりと抜きすぎでは・・・。
ソフィアは自分のやりたいことを押し通して、ミニマスを頑張らせただけ、と見えなくもありません。(いや、ソフィアもがんばっていたし、ソフィア大好きですけどね)
一方、友達にバカにされながらもソフィアをかばったジェームズ。素直に間違いを認めヒューズ王子を見限り、ソフィアにあやまったアンバー。彼らの方が実はなかなか出来ることではありません。
それにしても、ローランド2世。この物語にかぎらず、あまり良いところがありません。いつか活躍する機会を見たいものです。